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これまで各国で周年事業光イベントを手がける機会に恵まれましたが、その最初の例となったのが、この2008年9月に開催した日仏交流150周年記念光プロジェクトでした。「記念の年に何か光でパフォーマンスができませんか」と在仏大使館からお声掛けがあり、パリの大動脈であり、多くのパリジャンが日々目にするセーヌ川の河畔で、壁面プロジェクションと25橋のライトアップを行うという大構想を考えました。
ところが、その許可集めは大変で、パリ警察、パリ市歴史的建造物管理課、河川警察、パリ港湾など、10カ所以上の許可を、ひとつひとつ訪ね説明し、頼み込んでようやく取得しました。日本では考えられない複雑さと手続きの遅さで、最終の許可が下りたのは、前日のリハーサル後でした。幸い4日間、奇跡的な晴天に恵まれ、国宝級の日本美術品150点からなるオリジナル映像作品を、邦楽と現代のリズムをリミックスしたオリジナルサウンドに乗せて、セーヌの護岸に映写、日本の四季をテーマとしたカラーライトアップを橋に照射するなど、パリ全体を網羅する大規模な光の作品を展開することができました。
クライアント
: 〈日仏交流150周年記念プロジェクト〉ラ・セーヌ − 日本の光のメッセージ実行委員会
コラボレーション
: 石井幹子デザイン事務所
期間
: 2008
