照明デザイナー、石井リーサ明理と石井幹子は、主催者の招待により、2013年から毎年メゾン・エ・オブジェ展で、公式展示をプロデュースしています。毎回刷新される最先端のアーティスティックなインスタレーションを通して、光と感性の旅を体験いただいています。メゾン・エ・オブジェ全体のテーマを鑑み、今年9月の「ライト・トレンド」展は、「新しいパラダイムの中で、デザインやハイエンド・ライフスタイルに照明は何ができるのか?」という基本的な問いに立ち返り、その新たな可能性を探ることにしました。このことから、テーマは、「ファンダ・メンタル」に決定しました。
今年の「ライト・トレンド」展は、アートな面、役立つ面、感性的な面、そしてもちろん、技術的な面も兼ね備えた光のトレンドを紹介しました。さらに、ホスピタリティー(客室、ロビーなど)、リテール、ワークスペース、アートの4つのカテゴリーの空間に照明がもたらせるものを展示し、更に照明の基本的なボキャブラリーを説明するコーナーも設けました。
各コーナーでは、太陽光発電フィルムをまとったバーチャル・アテンダントがお迎えし、石井リーサ明理のアバターが、コーナーごとのテーマとアドバイスをご説明するという趣向にしました。その上で、実際に展示を見て現場のスタッフとも交流していただくという、教育的で未来的なアプローチは、お陰様で多くの来場者の関心を得ていました。
クライアント
: サフィ
コラボレーション
: 石井幹子デザイン事務所 (Sculptures Julien Signolet)
期間
: 2022
面積
: 90 m2