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美術館

エルメス・イン・ザ・メーキング

インターナショナル - 2022
巡回企画

エルメス・イン・ザ・メーキング

石井リーサ明理は、同巡回展の照明を継続して行なっています。コペンハーゲンでの最初の展示後、ヨーロッパ、アメリカ、そしてアジアでも展開され、その都度計画照明も調整しています。各国の各会場ごとにスカーフ、バッグ、ジュエリーなどの職人の技が映えるような、素材によって異なるツヤや色合いを引き出す光の演出をしています。

 

昼光を再現するインダストリアルな照明器具が職人工房のような全体の雰囲気を作り、その上にスポットライトによる温白色の光で各展示品を引き立てる、というのが基本構想です。照明器具は、時には会場にあるもの、時にはレンタル品、時には劇場用のものを使うこともあります。会場によっては、既存の照明器具用ダクトがあり、天井高や毎回少しずつ異なる展示レイアウトに合わせて、光を調整します。

照明設置チームもバラエティーに富んでおり、トリノでは映画照明に慣れ親しんだチーム、デトロイトではブロードウェイで仕事をしている劇場照明チーム、コペンハーゲンでは美術館照明を主に担当しているチームと仕事をしました。

素晴らしい展示デザインは、素材と職人技を引き立たせるように構成されているので、照明にも繊細さが求められます。例えば、職人の後ろのカラフルな小壁は、奥に鏡を配した分厚いグリッドで構成されており、磁器のような立体物に光を当てるのは、大変なチャレンジでした(例えばセラミックコーナーの小壁を正確に照明するためには、6台の高性能な器具が必要なのです)。

クライアント : エルメス・インターナショナル
期間 : 2021 - 2022

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