去る10月1日(土)に開催された今年のパリ・ニュイ・ブランシュで、アーティスト、ゾリカ・マティックとともに、石井リーサ明理は、パリ市ラ・ヴィレットにあるアッシジの聖クララ教会で、光アートインスタレーションを行いました。ニュイ・ブランシュは、パリで年に一度、一晩中行われるアートイベントで、市内の美術館、文化施設などの公共、民間スペースが一般公開され、パリ市が厳選したアートインスタレーションやパフォーマンスが行われます。私たちのインスタレーションは、パリの北部重点地域で行われ、一晩中来場者が訪れました。
ゾリカ・マティックがデザインした、アートと科学が交差する「光の砂時計」は、自然を使った作品であると同時に、時間の概念をゆさぶる試みでもあります。このハイブリッドなインスタレーションは、人工光と生物発光(バイオルミネセンス)を使った天然の光を用いており、エネルギー危機に際し、未来の公共照明のあり方を考える上で、潜在的なソリューションの1つとなると有力視されています。
このオブジェのコンセプトを受けて、石井リーサ明理は、海の世界や海底に流れるゆっくりとした時間にインスパイアされた、音と光の演出で砂時計に寄り添い、感性的で、瞑想的な体験を創り上げました。
現地での丁寧な説明も加わり、作品の繊細さや、技術的、芸術的な複雑さを来場者の方々に理解していただく素晴らしい機会となりました。
クライアント
: パリ市
コラボレーション
: ゾリカ・マチェク
期間
: 2022
面積
: 570 m2