パリ南西部に位置する国立家具博物館は、王立ゴブラン織物工場に端を発し、現在はその膨大なコレクションを保存・修復・展示する任務を担っています。2009年、デュフィーやルドンなど20世紀前半の有名画家による下絵を綴れ織りにして家具に仕立てた作品の特別展が開催されました。椅子や屏風を単なるオブジェとして陳列するのではなく、使われていた場所の雰囲気を喚起させるため、照明はサロンで使われる温かい白色で、談話の中心を暗示する光だまりをつくるなど、コンテクストを再現することを心がけ、織物のテクスチャーを引き立てる光の当て方を、この仕事で体得しました。
クライアント
: 国立家具博物館
プロジェクトチーム
: ディディエ・ブラン
期間
: 2009
面積
: 800 m2