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インテリア

虎屋菓寮
京都一条店

日本 - 2009
京都

虎屋菓寮
京都一条店

「当店発祥の地にあるお店を建て替えます。是非照明をやってください。」と虎屋17代当主から直々にお話を頂きました。室町時代後期、京都で創業した和菓子の老舗。永く御所御用を承ってきた虎屋は、京都御所のすぐ近くに今でも菓寮を営んでいます。住宅地にひっそりと佇む静謐さを尊重しながらも、外から見た時には引き寄せられる魅力を感じ、逆に中にいる時には居心地の良さを創出できるような光を模索しました。お菓子というお題から思い当たったのは、小さな子供に見られる「気になるものは全て口に入れたくなる」という本能的な衝動。「そうだ、お菓子みたいに食べたくなっちゃう光をつくろう」。

織部の里と呼ばれる愛知の焼き物の桃源郷に、陶器の窯元を訪ね、光を透過するほど薄く、もち肌のようなシェードを作って頂きました。虎屋のロゴマークを象った、やわらかい照明器具が、京都独特の路地をほのかに照らします。菓寮室内は、美しい木製のヴォールト天井を優しくアップライトしたところに、泡入りガラス製の小型ペンダントライトを特別製作して配置。ゆっくりとした時間を過ごす「ライブラリーカフェ」のコンセプトに、アクセントを与えると共に、一条通からは、御簾越しに見える輝きが目を引く、特別な明かりが完成しました。

クライアント : 虎屋
プロジェクトチーム : 内藤廣建築設計事務所
期間 : 2007-2009
面積 : 1 800 m2

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