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美術館

展覧会「グルベキアンによるグルベキアン : コレクターの知られざる顔」 オテル・ド・ラ・マリーン(海軍館) パリ

フランス - 2022
パリ

展覧会「グルベキアンによるグルベキアン : コレクターの知られざる顔」 オテル・ド・ラ・マリーン(海軍館) パリ

展覧会「グルベキアンによるグルベキアン : コレクターの知られざる顔」が開幕しました(10月2日まで)。

このコレクションには、5つの指針があったそうです。作品の内面性、高級度、職人技、多様性、希少性で、貴重なバリエーションに富んでいます。90点の展示品を引き立て、光を演出することは、石井にとって大変興味をそそられる仕事であると同時に、とても複雑な作業となりました。

 

展示品の多くが小さく、そして何よりその繊細さと多様性(文化、表現性、素材、色合いなど)により、一点一点に細心の注意を払いながら、照明が施されました。例えば、1つのガラスの花瓶に対して、複数のスポットを使用し、その透明感と絵柄を際立たせる工夫をしています。

また、大多数を含める光に敏感な作品は、照度が50ルクスに制限されています。光をたくさん当てられ、照度制限のないモノクロの写真のグラフィックの横に、光に弱い水彩画が並んでいる場合などには、繊細な光の演出が必要になりました。同様に、同じ展示ケースで隣り合っている、鮮やかな色の磁器と、黒色の彫刻も、個別の演出が求められます。小さなキャプションや、光を多く反射する真っ白な作品台も考慮に入れつつ、展示コレクション全体に統一感をもたらすのは難しいチャレンジでした。

 

本展のメイン作品である「雄鶏」については、貴重な宝石、釉薬、金属という異なる素材を引き立て、小さな作品を大きく見せるような工夫をし、レースのような超精巧な金細工を際立たせるために特別に配慮を加えています。また展示ケースは、横から開けられず、持ち上げなければならないので、作業も複雑で、そのために、光測定を外側から行い、照明レベルを計算して、数学的な証明を経て調整に臨む必要もありました。

クライアント : アルサーニーコレクション
期間 : 2022
面積 : 260 m2

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