国立競技場は、東京オリンピックの開催に合わせて建設され、多くの熱狂的な観衆が、この夏駆けつけていたはずでした。幸いなことに、この隈研吾氏による美しい建築とI.C.O.N.による照明は、このスポーツイベントのためだけでなく、都会の風景に溶け込み、長期的なレガシーのために設計されており、2021年以降も、その存在は輝くことになるようにデザインされています。
建築は、明治神宮外苑に溶け込むようにデザインされ、一部に木材を使い、たくさんの植栽に囲まれています。石井もそのコンセプトに沿って、照明をデザイン。温白色の光で軒下の木材の質感を引き立て、その上に葉の影を映し出す演出をしました。スポット照明を巧みに植栽内に隠し、目立たないようにしました。
また、スペースごとに特別な照明も考案しました。最上階の回廊に足元の照明器具を設置しましたが、これは、光に邪魔されることなく、東京の風景を楽しめるようにという工夫です。地下には、1964年の東京オリンピックに関連する作品を展示するギャラリーがあり、展示用の照明を設置しました。また、水際ゾーンの照明は、かつてそこに流れていた水流を彷彿とさせるようにしました。
クライアント
: 独立行政法人日本スポース振興センター
プロジェクトチーム
: 隈研吾建築都市設計事務所
期間
: 2015-2019