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建築

南座 京都

日本 - 2018
京都

南座 京都

2018年10月、3年に及ぶ工事を経て新たに開場した、京都を象徴する劇場、南座の外観ライトアップ点灯式に参加しました。地元の報道陣も多く駆けつけ、武中雅人氏(松竹株式会社・専務取締役)と歌舞伎役者・松本幸四郎氏とともに点灯。歌舞伎誕生の地に隣接するこの劇場の再開場前夜にふさわしい華やかな幕開けでした。

このライトアップをデザインするにあたっては、4つのコンセプトを柱に、「四條・南座−光輝艶姿(みやこのみなみざ・あでのかがやき)」を作り上げました。まず、日本の建築の伝統を感じさせる黒い屋根には、東京・歌舞伎座を想起させる、月明かりに照らされたような白色を当てました。次に破風は光で強調するだけでなく、この劇場の夜のシンボルとなるように、一晩中明かりを残すことにしました。また、初期の歌舞伎舞台(柱があるだけのシンプルな舞台)の構造を思い起こさせるように、柱の縦線を強調するようにし、そして、温かみのある白色の光で正面と側面を浮かび上がらせ、古都の雰囲気に合わせた演出をしました。

また、すべての照明にLEDを採用することで消費電力を抑えるというエコロジーの面と、メンテナンスのしやすさにも配慮しています。

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