パリ南郊外にあるブレティニー=シュル=オルジュにあるメディアテークは、建築チーム オブラスによってフィンランドデザインをモチーフにデザインされました。この建築的思想を石井リーサ明理も照明デザインに引き継ぎました。
照明は、居心地のよい、温かみのある雰囲気づくりを軸に考え、色に関しては木材とマッチし、美しく引き立てるようにしました。
その他建築のエスプリを保ちながら、各スペースに合わせて様々な照明技法を使いました。
この文化施設は2階建てで、入り口近くにある受付部の吹抜けの高さを大きなシェードランプで強調しました。同じエスプリを子供コーナーなどにも違うデザインの器具ながら展開し、連続性を持たせています。
図書室には昼光がたっぷり入るようになっており、北欧デザインの照明器具を複雑な構造の天井に吊るし、明るさを補いました。
読書スペースでは、天井埋込スポットやペンダント式器具でメリハリをつけています。古書コレクション展示スペースでは古書を引き立てるためLEDを棚の中に目立たないように設置しました。
クライアント
: ヴァル・ドルグ市複合経済会社
プロジェクトチーム
: オブラス
期間
: 2013-2018
総工費
: 370万€
面積
: 1708 m2