インテリアのパリコレとも呼ばれる「メゾン・エ・オブジェ」はパリで年2回開催される世界屈指のインテリアとライフスタイルの見本市で、現在は世界3カ所に展開し高い注目を集めている。主催者に紹介される機会があり、光の専門家としての意見を聞かれたので「この展示会に来る人にとって、光はシェードランプの色と形でしかない。本当の光は、もっと感情にも訴え、雰囲気作りを左右する根源的なものなはずなのに。」と臆さず答えたところ、「それを表現するテーマ展示を」と招待デザイナーに指名された。
世界に知られていない日本の最新光テクノロジーを、デザインというエディションを通して、7つのテーマに分けて展示。省エネ照明オブジェ、光を組み込んだファニチャー、カラーシャドー・インスタレーション、世界初インタラクティブ・シャンデリア、次世代光源有機ELなどを駆使して、「光を体験する旅」を実現した。また香や味など異業種とのコラボレーションも積極的に取り入れ、五感を刺激することもテーマに加えた。来場者の注目を集め、フランスの全国ニュースを始め、世界各国のメディアから反響を呼んだ。