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アート&プロダクト

ポール灯
「リコニア」

フランス - 2013
パリ

ポール灯
「リコニア」

パリ郊外のヴァロントン市には、中心部に古城を囲む公園があります。これまで、市街地を分断する形になっていたこの地区が、親しみやすい市民公園にリニューアルすると同時に、通り道として活用できるよう、再開発されました。

区画整理のため、計画は長年に渡り、まずはマスタープランを作成して全体の計画概要を整理・方向付けた後、城の格調と公園としてのカジュアルさを両立させて、更にプロムナードとして魅力ある光環境を目指しました。I.C.O.N.は、HYL事務所(都市景観デザイナー)と密に協働して、成功にこぎつけました。

 

色や形に関わらず、自然の中に規則的な間隔でポール灯を配列すると、どうしても人為的なわざとらしさが目立ってしまうものです。そこで、石井リーサ明理は、自然に溶け込むような街灯のデザインについて「もっと有機的な街灯はないのだろうか−。但し、あくまでも工業製品として成立する形で・・・」と考えを巡らせ、自然の枝のように斜めに延びるアームを螺旋状に4連結したポールを、回転させながら配置すれば、画一的な見え方を回避することができるはずだと思いつきました。こうしてデザイン開発されたのが、アイディアの元となった熱帯植物の名前にちなんだ「リコニア」です。この照明のシステムによって、複数の照明器具を1つにまとめ、ポールの数を減らすことができるのです。遊歩道の照明、樹木のアップライト、ベンチまわりの明るさ確保などを1本のポールから網羅することができます。

コラボレーション : セリュックス
期間 : 2013

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