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美術館

ポンペル塹壕博物館

フランス - 2014

  IES Award of Merit
ランス

ポンペル塹壕博物館

今ではシャンペンのキャピタルとして知られるランスですが、第一次世界大戦時には、独仏会戦の最前線として多大な被害を被りました。同市郊外に位置するこの塹壕もその一つで、一夜にしてプロイセンの背理からの襲撃で陥落した激戦地でした。大戦開戦100周年のために、大規模な修復工事が施され、内部の博物館も全面的にリニューアルされることになったのです。

コンペでこのプロジェクトを勝ち取り、この地方独特の石灰岩のオフホワイトを際だたせる照明で、内部のヴォルト天井をライトアップし、広がりと明るさ感を確保した上に、展示物に小さなスポットを当てていきました。一方、屋外の堀や外壁には、当時の兵士が掲げていたランタンの炎を思わせるアンバーのLEDでライトアップを施し、新旧の対比を光の色で表現。異常な程の湿気を含む室内には、全て防水器具が使われるなど、技術的な制約が多い中、陰翳の抑揚が効いたライトスケープ創出にこぎ着けることができました。

クライアント : ランス市
プロジェクトチーム : アトリエ・ラブ
期間 : 2012-2014
総工費 : 37万€ 照明工事
面積 : 12 000 m2

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