世界的な高級時計と宝飾の見本市「バーゼルワールド」は、各ブランドが大変力を入れ、度肝を抜くブースデザインを競い合います。有名ブランド・エルメスは、アート・ディレクターのたっての希望で、伊東豊雄氏に設計を依頼。他社が閉じた高級感を追求する中、木や草木染めを駆使したデザインは、お披露目と同時に「オアシスのような空間」と業界中の話題をさらいました。
入口アトリウムの明るいウェルカム感を、シルエットになった格子越しに感じるところから期待感が高まります。中に入ると、一転してエルメスカラーのオレンジやイエローのテキスタイルや、木材を引き立たせる温かい光に包まれ、奥のラウンジや2階へ視線が誘導されます。グローバルブランドのイメージづくりを学びながら、それを光で表現するという、やりがいのあるプロジェクトでした。
クライアント
: ラ・モントル・エルメス
プロジェクトチーム
: 伊東豊雄建築設計事務所
期間
: 2013
面積
: 4 000 m2