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インテリア

バルセロナ見本市
会場グランビア
バルセロナ

スペイン - 2006

  IES Award of Merit
バルセロナ

バルセロナ見本市
会場グランビア
バルセロナ

独立してはじめて取り組んだ大型プロジェクトが、この欧州最大規模を誇る、バルセロナの展示場でした。既存のパビリオンに増築し、動線部分、外観、ランドスケープなどを大々的に刷新するという内容で、建築だけでなく、都市計画的観点からも、重要な社会的意味合いを担っていました。広大な敷地は、端から端まで歩くだけでも数時間かかる規模で、まだ進行中の箇所がある長期計画でもあります。

慣れないカタロニア州の条例などに合わせるため、試行錯誤を繰り返しながらも、見失わないようにしたコンセプトは「美しい波」を魅せる照明。地中海の波をモチーフにした、伊東氏のゆるやかで美しい曲線や、さわやかな白を引き立たせるため、外観は、二層構造になったファサードの隙間にブルーの光を仕込み、表面は純白の光を当てることで、波頭から近海へ続くグラデーションを思わせる厚みを表現。ランドスケープ部分は、噴水やパゴダなどにアクセントを加えながら、カーブをモチーフにした街灯を導入したり、配置を有機的なパターンにしたりして、美的統一感と、照度基準などの技術的制約の間に折り合いをつけることに腐心しました。室内の「軸線」と呼ばれる全館を貫くコリドールには、ダウンライトを2本波線状に配置して、展示会場の果てしない移動空間を楽しいプロムナードに。メインエントランスを含む第一期工事の竣工にはスペイン皇太子も臨席する盛大なセレモニーが行われ、プロジェクトの国家的重要性は明らかでした。このプロジェクトで、北米照明学会より、初受賞を果たし、自分のデザイン方針が間違っていないことを確認することができました。

クライアント : フィラ・バルセロナ
プロジェクトチーム : 伊東豊雄建築設計事務所
期間 : 2004-2006
面積 : 200 a

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