ダイワロイネット
ホテル東京京橋

日本 - 2020

東京

ダイワロイネット
ホテル東京京橋

2020年2月初旬に、有明と京都に引き続いて照明を担当させていただいた、3つ目のダイワロイネットホテルの竣工式が行われました。私たちは、外観の照明デザイン全体と、内装照明についてはアドバイスをさせていただきました。信頼のおける建築チームとの仕事は、いつものように実りが多いものでした。その建物のある街の雰囲気に合わせて、個別の建物デザインを引き立てるため、毎回異なる照明デザインをするように心がけています。今回は、都会のリズムに合わせて、エレガントな「ライト・ストリーム」で建物に命を吹き込むような、3つの流動的なオリジナル点灯シナリオをご提案しました。ホテル内の共同スペース（ロビー、廊下など）については、建築家とのコラボレーションが実を結び、天井高が制限され、大きなガラス窓があるにも関わらず「照明が機能し、十分に明るい」との反響をいただきました。

各窓枠は、器具は控えめながら上品な光を放つ照明で縁取られています。アイディアはシンプルでありながら個性的で、日本では他に例を見ないものとなっています。適切な照明器具を選び、光源は外側からも内側からも全く見えないように工夫しつつも、縁取りビームがはっきりと現れるようにしました。1つ目のシナリオでは、この建築を彩る照明が、対角線状にゆっくりと動くライト・ストリームとなり、2つ目のシナリオでは、都会のリズムに合わせて照明がゆっくり明滅するようにしました。縦の列ごとに、建物の片側から反対側に人が歩くリズムで動くのが3つ目のシナリオです。私たちは、この新しいビジネスホテルの美しい夜のイメージを作り出し、都市ごとに異なる夜の都会のリズムに合わせることで、この建築がランドスケープの中で、特別な存在となるように仕掛けています。