ベルサイユ城のモデルとして知られるパリ北部のシャンティイ城。その有名な庭園の設計者ル・ノートルの生誕400周年と、庭に面したラグジュアリーホテルのオープンに当たり、英国風庭園のライトアップに協力して欲しい、という誘いがありました。
随所に神話的要素が散りばめられた欧州クラシック庭園ならではの象徴性を頼りに、「愛の島」の先端に立つ愛の神エロスと、向かい合う木立に佇む愛の女神ヴィーナスの像を、暖色系と寒色系の光で対峙させたり、ヴィーナスのV字を象る樹木のライトアップを施したり、と光の表象を散りばめました。文化財指定されているため、歴史的建造物担当建築家の審査を受け、照明器具もなるべく庭の見栄えを損ねないよう、水中に埋め込むなどの工夫を凝らした結果、神秘的な夜景が楽しめるようになりました。シックな夜景の中での結婚式が人気になっているそうです。
クライアント
: ドメイン・ド・シャンティイー
コラボレーション
: マルク・デュマ
期間
: 2011-2013
総工費
: 20万€