フランス中東部に位置するサンテティエンヌは廃坑町のイメージから脱却するためのデザイン戦略を推進する中で、市内の都市再開発計画を積極的に進めていました。コンペで選ばれた案は、市庁舎前広場を多目的に活用できるよう、広くオープンスペースを取るデザインで、そのため照明ポールも脇にまとめなければならないという課題がありました。
都市設計家と協働して、長いアームを伸ばしたポールを考案、並木の下に差し込むように配置し、広場全体の明るさ確保と、樹木のアップライトを施しました。広場の反対側には、職人技を残す鉄鋼、色ガラスなど地場産業とのコラボで、アイコンとなるポールを実現。隣接する広場等には、優しい光を放つシェードランプ風の街灯を吊るし、アットホームな雰囲気を醸し出せるよう工夫しました。通過地点でしかなかった広場が、市民の憩いの場所として再生されたのです。
クライアント
: サンテティエンヌ市
プロジェクトチーム
: オブラス
期間
: 2010-2013
総工費
: 700万€
面積
: 15 000 m2