第一次世界大戦末期、1917年に作成された美術作品を多方面から集め、美術史に於ける重要な過渡期にあたるこの時期を見直す、という画期的な特別展が開催されました。目玉は、これまでポンピドー本館でも展示できなかったピカソの最大作品、「パレード」というバレーの舞台のために製作された直筆緞帳。時代の混沌を象徴するスパイラル状の会場構成や、きら星のような作品群を照明するのはプレッシャーであり大きな喜びでした。塹壕を彷彿とさせる横長の配光で、照明でも展覧会の主旨を暗示。緞帳には劇場のプロセニアムを再現するため、舞台照明で使われる器材や手法を取り入れました。
クライアント
: ポンピドーセンター・メス
プロジェクトチーム
: ディディエ・ブラン
期間
: 2012
総工費
: 75万€
面積
: 2 800 m2