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美術館

「着物 : 京都からファッションショーまで」展 ケ・ブランリー美術館

フランス - 2023
パリ

「着物 : 京都からファッションショーまで」展 ケ・ブランリー美術館

ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が企画し、成功を収めたこの展覧会は、日本と密接に結びついた象徴的な衣装の歴史を振り返り、世紀と大陸を越え、今も進化し続ける「キモノ」の変遷を紹介するものです。スウェーデンにも巡回し、今回、パリ・ケ・ブランリー美術館で開催されています。美術館関係者だけでなく、展覧会に関わった全てのメンバーは、同美術館で行われた展覧会のうち、最も美しい展示の1つなのではないかと、誇りに感じています。実際、11月21日に行われたオープニングセレモニーでも、こうした好評を繰り返し耳にしました。

 

この展覧会の展示デザインは、3つの時代から構成されており、各時代に合わせた照明を作りました。まず、江戸時代(1600年 - 1868年)のスペースは、京都・祇園の路地を思わせる、黒い桟で縁取り、障子風の紙をあしらった展示ケースを使い、優しい光で照らしています。ジャポニスムの影響を受けた19世紀のヨーロッパは、モードの始まりであり、ブティックのショーウィンドーのような照明を作りました。現代については、白いカーテンと、より明るい雰囲気を作り、冠婚祭用の装いや、ハイブランドのコレクション(ガリアーノ、マックイーン、三宅一生など)、アーティストのコレクション(フレディ・マーキュリー、スター・ウォーズの衣装など)を引き立てました。

照度50ルクスという制約の中で、これらの貴重な歴史的なテキスタイルを柔らかな光で照らし、素晴らしい色彩だけでなく、素材、染め、織り、刺繍も際立たせるようにしました。4体のマネキンのシルエットが連なる影の演出が、来場者にサプライズ感を与える工夫は私たちのお気に入りです。

クライアント : ケー・ブランリー美術館
プロジェクトチーム : サンドラ・クルティーヌ
期間 : 2022-2023
総工費 : 185 K€
面積 : 700 m2

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