ガリエラ・パリ・モード美術館にて、2018年3月3日から7月15日まで開催された、ファッション・デザイナー、マルタン・マルジェラの初の回顧展にて、展覧会照明における常識を越えた型破りな照明を担当させて頂きました。アバンギャルドなファッション・デザイナーである彼の作品にマッチするよう、あえて大胆でグラフィックな効果を狙う照明を施しています。
衣服の構成とアパレル業界システムの双方に疑問を呈した、ベルギー人デザイナーの軌跡を辿るこの回顧展では、マルジェラが各シーズンに発表した、傑出した、毎回全く異なるコレクションが、コーナー毎に展示されました。彼の力強い作品は、その演出や照明方法にも、個別の熟考を要しました。
マルジェラは、自らアートディレクションの指揮を執り、準備中も連日姿を見せては、各コレクションのショーのスタイルと演出に呼応した、常識を越える強い印象の照明(壁面に円型のビームをくっきり照射、温白色と冷白色を隣り合わせに使用、グラフィックな光効果など)を石井と共につくり上げました。
クライアント
: パリ ミュゼ
プロジェクトチーム
: マルタン・マルジェラ アニア・マルチェンコ
期間
: 2018
面積
: 360 m2