「中世とルネッサンスの狭間で」という副題が示すとおり、フランス史の過渡期となる1500年代をテーマとした大々的な企画展が開催され、照明デザインを担当しました。写本、絵画、調度品、彫刻など重要な文化財ばかりが集結し、準備中の警備や緊張は物凄いものがありました。
保存のために展示照明の強さが限られているものばかりで、少しでも50luxを超えると、照度計を持った保存担当官に追いかけられるような状態でしたが、なんとか中世の教会堂内部の静謐さのようなものを光で再現しようと試みました。オープニングでは、「普段のうちの展示より綺麗に光を当ててもらって嬉しい」と、作品を貸し出した美術館や教会の関係者から感謝されました。
クライアント
: フランス国立美術館グラン・パレ
プロジェクトチーム
: ユベール・ル・ガール
期間
: 2010-2011
面積
: 1 200 m2