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美術館

「あるモードの歴史 - コレクション特別展」

パレ・ガリエラ パリ市立モード美術館 -
フランス
- 2022
パリ

「あるモードの歴史 - コレクション特別展」

2021年10月2日〜2022年6月26日に行われた、パリ・モード美術館のコレクション特別展では、貴重で、めったに出されない作品ばかりが展示されました。素晴らしい品ばかりですが、光に非常に敏感なので、照明デザイナーは責任重大でした。

今年1月と、規模を拡大して3月に展示替えがあった際には、作品が変わっても全体の調和を保ち、保存の観点にも留意しながら、照明(再)調整に臨みました。同じ展示ケース、同じ展示デザインながら、よりよい光を作り込みに挑みました。

 

展示の年代に合わせ、19世紀のコレクションには、キャンドルを思わせる温白色の光を使い、現代コレクションに向かうにつれて、徐々に光の色温度を冷白色にシフトしています。

技術的な課題は、レンガ造りの素晴らしい天井から吊り下げられているダクトに巧みに隠された、美術館に既存の小型LEDスポットを使うことでした。それぞれの照明器具が光を当てる対象(ドレス、アクセサリー、グラフィックなど)に合わせて、テストをして調整した、小さなフィルターを取り付けることで解決しました。

1月には、ファッションデザイナー、ポール・ポワレの歴史的でありながら、時代を超えた作品に光が当てられました。貴重で非常にデリケートなコレクション(1800年〜1850年)を保存するために、半分以上の作品が入れ替えられたので、3月は、ほぼ全取っ替えの展覧会となりました。既存の雰囲気を維持し、前からあった部分と、新しい部分のバランスを保つ配慮をしながら、照明も新展示に対応しました。

クライアント : パリ ミュゼ
プロジェクトチーム : シエル、アニア・マルチェンコ
期間 : 2019-2021
総工費 : 35万€
面積 : 650 m2

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